二十四季節「冬至」

冬至(とうじ)は、二十四節気の第22。北半球ではこの日が一年で最も日の出から日没までの時間が短くなります。日照時間が短くなる理由や冬至の日本の風習などを調べてみました。

その図解がこちら。

※図解をご使用したい方はお問い合わせください。

別名「一陽来復」

中国では冬至を過ぎてから日照時間が長くなることから、太陽の力が戻り運気も再び上昇すると言われています。日本でも「一陽来復(いちようらいふく)」を祈り、新穀を感謝する古代信仰があったようで、大昔からお米などに感謝をし、人間も自然の一部と信じていたそうです。

日本の風習①
柚子湯

柚子湯は冬至の日に行う禊(みそぎ)の風習です。運を呼び込む前に体を清めるという意味があるそうです。また、ゆずの香りを身につければ邪気がおこらないという考えもあったようで、古くからゆずを入れたお風呂に入る習慣が広がりました。実際、柚子湯には血行を促進して冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防する効果があります。さらに、美肌効果やリラックス効果もあり、元気に冬を越すために大いに役立ちます。

日本の風習②
かぼちゃと小豆のいとこ煮

冬至にかぼちゃや小豆を食べる理由は、冬に備えて栄養価の高い食べ物を食べ、風邪やしもやけにならないようにするためです。かぼちゃを冬至に食べる風習は江戸時代からと言われていますが、当時は冬まで保存ができる食材が少なく動物も冬籠りをしてしまうため、そういった意味でかぼちゃは貴重な食材でした。
小豆も、かぼちゃ同様に栄養価が高く、さらにその見た目の赤さから悪い物を寄せつけないといった理由で健康を祈って冬至に食べられるようになったようです。この2つの食材を同時に食べるレシピとして広がったのがこの「いとこ煮」ということですね。

小さいお子さまには冬至粥なども良さそうですね!では良いお年を。